重度の知的障害をもつ4歳の男の子が8月にディズニーランドに行った経験談をお伝えします。
障害や感覚過敏などで、マスクをつけられない子供がディズニーランドに行くことができるのか、気になる方は参考にしてください。
ディズニーリゾートでのマスク事情
マスク着用のご協力
- 原則マスクの着用が必要です(未就学児の着用は任意)。
- 屋外で人との距離(2m以上を目安)が確保できる場合、もしくは他者と距離が取れない場合であっても会話をほとんど行わない場合(写真撮影時等)には、マスクをはずしていただくことも可能です。
- 屋外であっても、列に並ぶ際やショーを鑑賞される際等、周りに多くのゲストがいらっしゃる場合、ならびに屋内では引き続きマスクをご着用ください。
- 使用済みのマスクは、お持ち帰りください。
- 咳、くしゃみなどをする際は、咳エチケットにご協力ください。
ディズニーリゾートでは、ホームページに上記のような記載があります。
健常の子供でもマスクの着用については厳しく、3歳以上の子供にはキャストの方からマスクの着用の声掛けがあります。
2歳のお子様でも、「何歳ですか?」と、年齢確認の声掛けをよくされます。
マスクの出来ない子供がディズニーランドに入園するには
まず、ディズニーランドに入園するには、全ての人が荷物検査を行います。
その際、マスクをしていない人にはマスク着用の声掛けがされます。
出来ない人はここでしっかり理由を伝えましょう。
障害があってマスクをつけられません。
では、担当の者を呼びますのでしばらくお待ちください。
そして、担当の方に障害のことを伝えると、白いリストバンドを渡されます。
白いリストバンドはマスクが出来ない印
このリストバンドがマスクをつけられない方の印となり、1から説明しなくてもパーク内のキャストの方が分かってくれる、とのこと。
リストバンドを付けるのは、本人でもいいし、外してしまいそうなら代わりの人が付けても良いそうなので、本人の代わりに母親が付けることにしました。
アトラクションやショーなど、場所によってそれぞれ対応が違うので、それぞれの場所の指示に従ってください、とのことです。
無事にパークに入園
「夏の熱中症対策として、夏期の気温、湿度が高い時期において、屋外で人と十分な距離が保たれている場合は、外していただくことも可能」と、ディズニーリゾートからの発表もあり、屋外で歩いたり休憩している際には誰からも声を掛けられることなく過ごせました。
レストランの中でも、一緒に列には並ばず、テーブルで待機していたため、何事もなく食事を済ませることが出来ました。
アトラクションはどうなる?
アトラクションは始めの説明通り、各アトラクション毎に対応が違います。
体験したアトラクションについてお伝えします。
ウエスタンリバー鉄道
屋外と言う事もあり、並ぶ前に声をかけられましたが、白いリストバンドを見せるとそのまま列に並ばせてくれました。
鉄道内も、一般の方々と全く同じ所にいつも通りに乗れました。
バズライトイヤーのアストロブラスター(利用券使用)
こちらはアトラクション利用券を持っていたので、優先的に乗れました。
入り口の所で一般の方の列に入れてもらい、5分くらい並んで普通に乗れました。
イッツ・アスモールワールド
こちらもそのまま並び、普通に乗船。
出発するのみになったところで、キャストの方に声を掛けられました。
すみません。
マスク出来ないのですね。
2,3台待っていただければ、他の方と間を開けてお乗せすることが出来ますがどうしますか?
この時、既に出発待ちだったこともあり、他のゲストからも注目が集まり身内に説明する間もなく急いで船を降りました。
そして船の降りる側で2,3台分待って1番先頭に乗せてくれました。
2列目は空席で、3列目から他の方が乗っていました。
プーさんのハニーハント
こちらは先ほどのイッツアスモールワールドの事があり、並ぶ前にキャストの方に確認しました。
プーさんのハニーハントでは、ディスアビリティアクセスサービスを利用しました。
本人が長時間列に並ぶことが困難な場合、グループの方全員が待ち時間を列以外の場所で待機することができるサービスです。
待ち時間が35分だった為、35分間近くで待機し、その後一般の方と同じ列に15分ほど普通に並びました。
スティッチ・エンカウンター
こちらも事前に確認。
一般の人とは離れた所で待機。
始めに動画を視聴するところで合流。
(障害者ゾーンで視聴)車いすに乗っている他の家族とも合流。
2家族が先に中に案内され、前列と後列の端に案内されます。
その後、他の一般の方も入場し、スティッチのアトラクションを視聴しました。
バズライトイヤーのアストロブラスター
本日2回目ですが、今回は通常通りに並びます。
事前にキャストに確認。
こちらでは、合流利用サービスを案内されました。
バズライトイヤーのアストロブラスターでは、同行者は外での列に並んで、建物内に入る時に合流しました。
待っている側は入り口の所で待機し、同行者が来たと判断したらキャストにアプリで登録した画面を見せて自ら合流します。
アトラクションまとめ
各アトラクション毎に対応が違うので、全て事前にキャストの方に確認することをお勧めします。
白いリストバンドは気付かれる事はあまりありません。
自ら見せて初めて了解を得られますが、アトラクションに乗る際には説明を聞かなければなりません。
ウエスタンリバー鉄道のようにスムーズにアトラクションを楽しめるのはごく稀です。
イッツ・ア・スモールワールドのように最終的に迷惑を掛けてしまうような事がないようにしたいですね。
最後に
今回はエントリー受付の抽選が全て外れてしまい、ショーを見ることが出来なかったので主にアトラクションを楽しむことになりました。
海外のディズニーランドは、自閉症の子供がマスクをつけられずに入園を拒否されたと言うニュースもありました。
日本では海外に比べると、障害者も楽しめるサービスが沢山あると思います。
ただ、やはりコロナ禍の今、マスクをつけられない人は子供とは言え、温かい目で見てはくれません。
各アトラクションでも、説明を受けていると「他の方の迷惑になりますので」と普通に言われたりします。
親としては辛いですが、今マスクをつけられない子がいてもディズニーリゾートに行きたい理由がそれぞれにあると思います。
今回ディズニーランドに行った理由は、きょうだい児(障害児の兄弟)の誕生日にディズニーランドに連れて行ってあげたかったからです。
各家庭にはそれぞれに様々な理由がありますよね。
他の人が行ってみた体験談を知りたがっている人に、この記事が見てもらえることを願っています。
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